病院に妻とわが子の顔を見に行く、1週間弱の入院生活もあっという間に過ぎ、退院の日がやってきた。
この日のために、家中気合を入れて掃除してある。どんと来い、新生児。
赤子はこれまで、病院から支給されるオリジナルキャラクターのプリント付きの服をずっと着ていたが、この日は初めて違う服を着る事になる。
叔母からもらったフリルの帽子付きの可愛い外出着を着せた。
「なんか顔が男の子だから似合わないんだけど…」
と妻は言っているようだが、まあ、こんな時でないと着る機会もないし、見ようによってはかわいいぞ。新生児の時はそんなに外見上の男女の区別もないし。

外で退院記念撮影。顔が見えませんな。
退院時にチャイルドシートは必要か?
さて、退院時に頭を悩ませたのは、交通手段をどうするか、という問題。
我家の場合、産院が車で10分ほどのところにあるので、近所に住む実家で車を借りるか、親に車を出してもらうかすればすぐの距離である。
しかし、チャイルドシートを持っていない。
道交法の改正により、平成12年4月1日から6歳未満の幼児にはチャイルドシートの使用が義務付けられている。それは生後1週間の新生児とて適用される。
法律違反を犯さないため、というのもあるし、万が一の場合に赤子の命を守るためでもある。
どうせいずれ必要になるのだから早めに買っておけば、というような声も聞くが、我が家はそもそも車を持っていないので、今後使う機会がどの程度あるかわからない。
というわけで、タクシーで家に帰ることにした。
チャイルドシートの使用義務には除外条件がいくつかあって、バス・タクシーはその免除要件に当たるのだ。(道路交通法施行令 -第26条の3の2第3項第6号-)
いくつか条件を紹介すると
チャイルドシート必要
- 自分の車
- 知人の車
チャイルドシート免除
- バス、タクシー等
- 子供が怪我や病気等でつけられないとき
- 子供の体が合わないとき(著しく太っているとか)
(参考:神奈川県警察/チャイルドシートQ&A)
まあ、だからといって抱っこでタクシーに乗るのが安全なわけではないし、理想を言えば体にあったチャイルドシートをしたほうがいいだろう。
これはあくまで我が家の場合なので、皆さんは適宜ご判断ください。
赤ちゃんがやって来た!
この日は晴天だった。
初めて外の空気、そして太陽の光に触れた息子は、ずっと眩しそうに目を細めていた。
家につくと、入院時の荷物を適当において、とりあえず二人で抱っこしている赤子をしばらく眺めていた。
小さい人間がここにいる。
これまで2年間、ずっと夫婦二人だけでくらしていた我が家に、新しい家族が増えている。なんだかそれがとても不思議な気がして、寝る赤子をずっと眺めていた。
「そんなに嬉しいの?」
妻に聞かれるまで、自分の顔が笑顔になっていることに気づかなかった。
どうも人は、赤子を見るとき自然と笑顔になるものらしいな!

置き場所を考えてなかったので、とりあえずソファーへ。小っちぇー!