ヒロシ、二歳目前。気づいてみれば、何だかかなり流暢に日本語を操るようになっていた。
二語文を使えるようになったのは一ヶ月位前だったかと思うけど、喋れるようになると、本人もそれで意思の疎通が図れるようになって楽しいのかどんどん喋ってうまくなったようだ。あと「これ、なぁに?」「これ、何だろ?」と、言葉で言葉を聞くことができるので、語彙も飛躍的に増えた。
父の心を撃ちぬいた一言
そんなヒロシのある日の一コマ。
お母さんがお風呂に入っている間、新幹線のおもちゃで一緒に遊んでいたところ、僕の膝にそっと手を添えて、言ったのだ、ヒロシが。
「また、遊んで…ね?」
と!
これにはビックリしたし、キューンときた。
断っておくが、僕はヒロシと毎日遊んでいる。仕事をしたり出かけたりしなければいけない時は泣き叫ぶヒロシの声を振り切って遊びを中断するが、それでもかなり多くの時間を過ごしているはずだ。
さらに続けてヒロシはこうも言った。
「今日、おとーさん、一緒、お風呂はいろう」
「アンパンマン、遊ぼう、ね?」
!!
実は最近、お風呂に一緒に入ろうとしたら嫌がられ、泣き叫ばれ、(イヤー!だめー!こわい、おかーさーーん!おかあさん入るー!タスケテー!)、自信を喪失していたところだったので、とても嬉しかった。
これは間違いなく、妻が昨日買って来てくれた、アンパンマンスポンジのお陰だ。妻とやなせたかし先生には頭が上がらないな、まったく。
4語文の例
・いま、お母さん、ごはん、作ってる!
・今日、おとーさん、一緒、お風呂はいろう
助詞はあまりないんですけど。